いろいろ値上げするけど、お薬も値上げするするのかしら?
ガソリン代も高騰してるしなぁ・・・
どの分野も原料や輸送費は高くなってるから仕方ないかもしれないなぁ
安心してください。お薬代は上がりません!!
お薬代が上がらない理由
繰り返し、結論をいいますと、お薬代は上がりません!!
ただし、ここで言うお薬代は、病院に受診して、処方せんでもらう薬に限定しての話です。
お薬の値段は、薬価という国で決められた値段があります。これは絶対です。
製薬メーカーが決めているわけでも、薬局が決めているわけでもありません!!
「いつも来てるくれるから安くしとくね~」みたいなことはできません。
っていうかしたら法律違反です。
加えて、会計で払う金額も、複雑な計算のもと決まっていますが、やはり国が決めた調剤報酬というルールの中で決まっていることで、薬局で決めることができません。
薬局が医療施設として評価されている部分と薬剤師が行った業務にこれをやったら○○点というように決っています。
そういう意味では、よくも悪くも、景気や情勢には左右されない価格設定になっています。
逆に言うと、国の方針ひとつで変わってしまう可能性はあります。
薬価、改定について
その薬価は毎年4月に変わります。
国としては基本的に年々増大する医療費を抑えたいので、ほとんどの薬の薬価は下がります。
以前は2年に1回でしたが、2018年からは毎年改定が行われています。ちょうど消費税が10%になったころですね。
今年は薬価の引き下げにより、6000億円以上の医療費が削減できると言われています。
そんなに削減できるんだねー!!
例外的なこと
調剤報酬の改定の影響
2年に1回4月に、病院は診療報酬、薬局では調剤報酬とつまり保険請求のルールも見直されます。
薬局でのお薬代に限ると関係してくるのは調剤報酬のルールにかかわってきますが、実態や実績が評価されると、加算がとれるようになります。すると、お薬そのものの値段が安くなっても、それ以外の部分が高くなるため、高くなることがあります。
これによる変化は個人差もありますが数十円程です
年度の途中でも、基準を満たせば加算がとれるようになったり、逆に満たさなくなればとれなくなったりします。
保険割合の変更
金額としての影響が大きいのは保険の負担割合の変更の場合です。
保険は通常は3割の負担ですが、75歳以上は1割、70~74歳は2割になります。これが70歳以上でも所得によっては3割の負担になります。その差は大きいです。
場合によっては、先月まで1割負担だったのが、今月から3割負担ってこともあります。
例)10000円のお薬代だった場合
3割負担・・・3000円(7000円は保険)
2割負担・・・2000円(8000円は保険)
1割負担・・・1000円(9000円は保険)
また高齢者の負担の割合を増やす方向で国で議論になっています。
かかる医療費は同じでも、私たちの支払う金額が大きく変わってしまう可能性があります。